2010/09/15

奥沢神社祭礼の「手古舞」

今回私が参加した手古舞は、お祭りの時に芸者さんが男装して行なっていたもののようです。
私は、ずっと前からここでもやっていたことだと思っていたのですが、奥沢では最近やるようになったようです。日本舞踊の演目とかにもなっているみたいで、その時はいわゆる「振付」とかあるのかもしれないのですが、行列では、神輿と木遣りの前を、規則的に歩きました。ゆっくりと4歩歩き、「さーあ」と声をかけて金棒をとん!とつくというのを繰り返します。
衣装は、着付けの先生に着させてもらいました。和装の正式なものはきっとみんなそうなのだと思いますが、汗とりや襦袢に始まり、何重にも重ねながら、結んだり折り畳んだり、ひっくり返したり、複雑に着ていくのがとても面白かったです。
着心地も、腰の部分はものすごくがっしり締め付けて厚みもあるけれど、下半身はものすごく軽くすーすーする感じだったり、デザイン的なことも、一番外側は、中性的で動きやすそうなちょっとコミカル?な柄の着物、その一枚中は女性らしく色っぽい赤に花の柄の着物で、全部着終わった後、片方の肩だけめくり上げて中の衣装が見えるようにする、とか、色々気になる所目白押しで、ひとつひとつが機能とは別のところで意味を持っている感じがしました。
たしか能の衣装とかも色々意味がありますよね。こういうのを調べてみるのも面白そうだなーとおもいました。
御神輿の行列は昼の12時〜始まり、途中何回か休憩をはさみながら、15時くらいまででした。御神輿の重そうだったり暑そうだったり混み合ってそうだったりしながら飛び交うかけ声、木遣りの皆さんの語りと歌と鳴き声の中間のような渋い声の重なりを背中に浴びながら、ひたすらゆっくりと歩くのは、今までに味わったことの無いスケールと緊張感でした。
長い長い様々な連なり繋がりがあって自分もいるなあ、という感覚が背中の向こうを感じることで自然に湧いていたのが不思議でした。
そして個人っていうものが全く消えたところで人々が集い、場の空気が高まって行く様は、とても気持ちのよいものでした。
今回私は、色々な縁に導かれるままに参加して、なかなか体験できないことを体験出来た、みたいな感じで、自分の欲求に動かされてどっぷり色々調べて行くっていうところにはまだなってないのですが、自分の中に漠然〜とあった祭事やお祈り、そのことにまつわる意味や物語への興味が、ちょっと具体的になった気がしてます。
ぐうたらで、相当気が向かないと実行に移せなそうな予感(言い訳気味)ですが、ちょっとずつ気になる本とか、地元のこととか、具体的に知って行こうって凄く思いました。あと盆踊り色々行って覚えたいなーとか。
そう言えば手塚さんが蛇の話を書いてましたけど、ぱらぱらめくっていた本(「子どもと昔話」っていう季刊誌)に韓国の蛇の昔話が載っていたので今度見せますね。
ではでは、つらつらと長くなりました。(福留)

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